これからの肉の評価基準と外食産業の今後について思う事
2011年09月12日
水匠(みしょう) at 21:25 | Comments(0) | 外食産業の話
肉の等級付けをする話ですが
先日のブログにも書いたホールフーズの⑤ステップ。
それに対して、アニマルウェルフェアというのがあるのをご存知ですか?
http://www.nlbc.go.jp/ibaraki/AnimalWelfare/animal_welfare_1.htm
リンク先を見てもらえば分かるのですが
言っている事は、ホールフーズの5ステップとほぼ同じ。
(やまけんさんのブログをよく読めば、ホールフーズの
5ステップは正式には5 STEP ANIMAL WELFARE RATING
と書いてある)
ココでもう一度書いてみましょう。
ホールフーズの5ステップは
Step 1: No cages, no crates, no crowding
狭いカゴや柵に閉じ込めず、密飼いの無いこと
Step 2: Enriched environment
豊かで快適な環境(動画では敷き藁などが挙げられてた)
Step 3: Enhanced outdoor access
野外へのアクセスが容易なこと
Step 4: Pasture centered
放牧主体であること
Step 5: Animal centered; no physical alterations
動物本位で身体的な改変がないこと(鼻輪や断尾や焼き印などがされてない)
Step 5+: Animal centered; entire life on the same farm
動物本位で生まれてから死ぬまで同じ農場であること
これに対して、アニマルウェルフェアは5つの自由
「飢えと乾きからの自由」
「肉体的苦痛と不快からの自由」
「痛み・苦痛・病気からの自由」
「通常行動からの自由」
「恐怖や悲しみからの自由」
ご覧の通り、ホールフーズの5ステップが可視化出来る
体の状態であるのに対して、アニマルウェルフェアは
目では分からない心の状態を元にして
その行動に対する抑制を表しているように思われます。
さて、こうなってくると世界的にはどういう流れなのかが
一番気になるところです。
さっそく調べてみました。
動物福祉(アニマルウェルフェア)と国内外の動向について
EUと日本の取り組みの違い。
事、食の分野に関して言えば、こういう面に関して
まだ遅れていると言わざるを得ないと思います。
なので、当店でもできるだけこういったアニマルウェルフェアを
少し考えながら食文化を見つめてみたいと思っています。
あ、先にいっときますが、綺麗事を言うつもりなんぞサラサラ有りません。たぶんね、これ、こういう流れになりますよどうせ。過去のBSE、鶏インフル、最近で言えばエビスヤのO157の食中毒事件。ひいては、1970年代から始まったチェーンストア理論や大阪万博で流れが変わったイワユル外食産業に関する日本の流れ。これを見直す時期に来てると思うんです。だからと言って、すべてが一気に変わるとか、そういう事を言ってるんじゃないんですよ。
いつも思うんですが、日本人って昨日まで良かったのが、誰かがダメだと言いだすと一気に流れが振れるでしょう。第二次大戦後、これまでの自国の全てを批判するかのごとく靖国神社始め、すべてを批判する。今回の原発の如く、ぶっ壊れたからヒステリックに一切ダメだというのではなく、九電のやらせ問題じゃないですが、賛成、反対双方の意見をきっちり出して、だして、出し切って結論を出さないといけないんです。その結果、反対ならそれでいいでしょう。でもね、時代の趨勢に身を任せて、ヒステリックに反対反対絶対反対って言うのは理論的じゃないですよ。そして、後から絶対後悔する。なぜあの時、もっと賛成反対すべての意見を出し切って、そのうえで賛成なり、反対にしなかったのかと。じゃなきゃ、50年後に考察が出来ないじゃないですか。50年後に生きる我々の子孫が過去に学ぶためにもやはり、賛成反対を出して、そのうえで自分自身もフラットな感情で判断に臨み、そして結論を出すべきなんだと思います。
あ、話が逸れた・・・・・・・・・・
ま、兎にも角にも、実際もう、これまでのようにサシが入ってりゃ美味いって言ってるのは日本人だけっていうのは、大体みんな知ってるじゃないですか。しかし、A5の12も美味いんですよやっぱり。そりゃなぜか?
伊万里に古竹さんって人がいらっしゃいます。
以前僕のブログにも登場しました。
牛を育てる男の話
やはりね、アニマルウェルフェアなんですよ、自然と。
そういうのも含めて、僕は僕なりの考えで
佐賀牛と阿蘇あか牛。この2つの牛を考えてみたいと思っています。
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