知ってるつもりですか?

2010年04月30日

 水匠(みしょう) at 22:51 | Comments(0) | 外食産業の話
以前、食糧自給率に関しての提言をしたことがありましたが、
それに関連して、先日USTREAMで食料自給率の対談を見ました。
 
民主党の田村耕太郎議員と、OISIXの社長、それと先日のブログでも紹介した
フランスの一つ星シェフ松嶋君。
そして、月刊『農業経営者』副編集長浅川 芳裕さん

その話の中で、そんなに私と年も変わらないくらいの浅川さんが
非常に業界に精通した意見を言われているのを見て
色々しらべました。

そして著書を発見したのですが、とても驚きの内容でした。

知ってるつもりですか?


先日、嬉野茶の生産者太田さんとも話していた
農器具の購入に関しても共同購入を勧めていたり
赤字生産者の黒字化への提言
その他、現在の食料自給率に関する事を始め
 
一昨年の、バターが品薄になった一連の真実
三笠フーズの転売米の裏側
現在の日本の農業の抱える問題点から経営上の話
そして、わずか3000億円の税金で今後の日本の農業を
輸出産業まで成長させるための手法

様々な面から、非常に分かりやすく勉強することが出来ました。
また、この本からは様々なことが身近な範囲でも提案できます。

現在、農業県でもある佐賀県の地理的な特性を生かした農作物の輸出策や
飽和状態にある道の駅が今後赤字化しても、培った農作物の仕入れルートを活かして
福岡の あまおう の様に輸出すること。
 
佐賀牛やバラフなどの様に
佐賀県は意外にも様々なことをやっていますし
成功しなかったものもありますがいろんな取り組みをやってきています。
 
そのためにも、今後、戸別補償などのようなお金だけに頼ることなく
きちんとビジネスとして競争していけるようになるためにも
もっともっと勉強が必要なのではないでしょうか。
 

 
我々外食産業も一昔前までは、美味しいものさえ作っていれば売れました。
しかし、もう、そんな時代ではないのです。
海外から様々な野菜や食材が入ってきて
いろんな技術を取り入れて、外国人のシェフも増えました。
国内でも、産業のコモディティ化が進み、ファミレスでも焼き鳥が出され
居酒屋でも健康に気遣った豆腐料理が出されるようになりました。

これからの農業がそれを無視できるはずありません。
 
良い物を作ったのなら、どうやってそれを売るか、
安定的に提供するためには一人ではなく多くの人で
連携を取らなければなりません。
 
それは市場に学ぶことが出来るはずです。
 
今回の個別補償政策で日本の農業が本当に一時的なお金のために
競争力をなくすようなことがあるならば
それこそが10年先、20年先の日本にとっては大きな損失なのではないでしょうか?
 
その時、後継者がいないのではなく
産業そのものが成り立たなくなっているのではないかという
危機感を覚えてしまうのは私だけでしょうか?

これは、松島君から今日教えてもらったフランスの取り組みです。
フランスの食品衛生・安全対策
農業のプレゼンが上手なフランスですが
こういった地道な土台があって出来る事ですね。


同じカテゴリー(外食産業の話)の記事画像
グルーポン おせち問題に関して思うこと
海外進出の難しさ
みんな色んなことをやってますね。
同じカテゴリー(外食産業の話)の記事
 あけましておめでとうございます。 (2012-01-01 13:47)
 これからの肉の評価基準と外食産業の今後について思う事 (2011-09-12 21:25)
 グルーポン おせち問題に関して思うこと (2011-01-02 21:00)
 TBSに対する反論!! (2010-10-15 10:25)
 海外進出の難しさ (2010-06-12 00:36)
 みんな色んなことをやってますね。 (2010-04-16 00:25)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

< 2024年06月 >
S M T W T F S
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ジオターゲティング
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人
お知らせ