お寿司は何故2カンで一皿なのか?

2010年09月18日

 水匠(みしょう) at 21:42 | Comments(1) | 料理全般のハナシ



日本食ブームから30年~フランスの寿司が面白すぎる件


 少し前、中東がオイルマネーで潤っていた頃
 超高層ビルの最上階の寿司屋の寿司職人が、寿司の修業をしたこともない
 中国人だった話を聞きましたが、どうも、そのようです。


 大学時代、ウィーンに住んでいた時も2回ほど寿司屋に連れて行ってもらった
 のですが、そこの職人さんも台湾人の方でした。
 その方は日本で2年くらい修業したこともあったらしく日本語も達者でした。

 
 最近はそんな状況を見て、同じ日本人が
 修業もしてない中国人が寿司なんか握るなよと言いますが
 そう言うことを責めるよりも
 日本人が海外に出なさすぎるからこんなことになるんじゃないのかな?
 と、思ってしまいます。


 僕の友人の長井さん松嶋君の居る南フランスのニースには
 柚子という、良い寿司屋があるようですが、そういうお店は数少ない良店ですね。





さて、ところでお寿司の皿に乗ってるネタは2カンで一皿ですが
何故、お寿司が2カンで一皿かご存知ですか?






江戸時代の後期に、江戸の屋台を発祥としたとされるお寿司。
当時は、屋台での提供だったことや冷蔵庫がなかったことから
一仕事加えてネタの日持ちを良くしたりする工夫がなされていました。

だから、江戸前のお寿司っていうのは、必ず酢で〆てあったり
タレが塗ってあったりするんですね。

その頃の寿司の大きさは今より大きく大人で一口半くらいのサイズでした。

そのうち、屋台で成功して『内店』(うちみせ)と呼ばれる店舗を出す人が
現れるようになります。すると、それまで屋台に立ち寄らなかった両家の奥方や
お嬢さんたちが立ち寄るようになります。
そうしたお客さんへの配慮として、あるお店がそのお寿司を半分に切って
出すようになったんですね。



でも、シャリっていう名前は、仏舎利(仏様の骨)に由来するぶっしゃりから
来ています。その仏さまの骨を切るとはなんて罰当たりな!!

と言うことから、二つに分けて握るようになったんです。


と、たまには為になる話でも書いて今日はお仕舞いにしたいと思います。
では、また。




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この記事へのコメント
いやあ、知りませんでした。
お恥ずかしい。

勉強になりました。
ありがとうございます。
Posted by nagai at 2010年09月19日 03:32
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